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愛DoLL☆美しき野獣
第17章 十七章
エドワードが潤のマンションへやって来た。
「随分早かったな?」
時刻は、夕方6時過ぎだった。
「メール見て、急いで仕事を切り上げて来たよ。で、真琴はどこで寝てるの?」
「主寝室に移動させた。PCから俺が送ったメールは、お前の携帯へちゃんと届いたんだな?」
「ああ、びっくりしたよ!潤からの初メールが¨真琴が、今うちで寝てる。お前が思っているようなやましいことは、何もないから安心しろ。記憶はまだ戻ってない、多分。¨だもんね、見た時、心臓が飛び出るかと思った。」
「悪いな。千秋に拉致されて、必死で逃げたら偶然真琴に助けられたんだ。」
「えっ!なに?偶然助けられたって?それに千秋に拉致されたって??」
「病院帰りに待ち伏せされて、突然告られた。俺が欲しいそうだ。気色悪い!あいつはホモ野郎だな。」
「ふーん、なるほどね。千秋の本当の目的は、そっちだったわけだ。で、真琴とは偶然にどこで会ったの?」
「原宿。友達とアイドル写真見てたぞ!?」
潤がそう言うと、エドワードは、スタスタ中へ入り、リビングに置いてある真琴のかばんを見つけ、中身を漁り始めた。
「おい!勝手にかばんの中見ていいのか?」
「このくらい良いんだよ!聞いて、潤!この頃、真琴のやつ、内緒で、アイドルの生写真を隠し持ってるんだよ!」
「真琴くらいの年頃の女の子なら、それくらい持ち歩くのは普通だろ?違うのか?俺にはイマイチよくわかんねぇけど!」
「それがさ、真琴が好きなアイドル、今、日本で一番売れてるらしいんだ。本気で惚れたりしたら、どうしよう!?」
エドワードは、真っ青になりながら、言った。
そして、学生証のケースから、生写真を発見した。
「もしコネを使ってこいつらに会わせて欲しいって、真琴におねだりされても、絶対に会わせてやらない!!」
潤はその写真をマジマジと見る。
嵐と名乗る自分と同世代くらいのアイドルグループだった。
「大丈夫だ。この5人より俺達の方が、見た目は勝ってるぞ?」
「でも、このニノって奴、ちょっと潤に似てるじゃないか。これが真琴の本命だったら、むかつくな!」
「お前…相当ご立腹だな?」
「当たり前だ~!」
エドワードの、このやきもちトークはしばらく続いた。