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愛DoLL☆美しき野獣
第3章 三章
潤は、主寝室の奥の¨DOLL¨部屋にいた。
ここは、防音だから、外に音が漏れることがない。
それに指紋認証キーで、いきなり真琴が入ってくる心配もない。
潤は、質素なパイプベットに腰を掛けていた。
「はぁ・・・。」
さっきのは流石にやりすぎたと反省していたところだった。
そこへ、エドワードがひょっこり顔を出した。
「ねぇ?この潤との恋人ごっこはいつまで続ければいいの?」
「真琴の¨DOLL¨としての契約期間が過ぎるまでだ。」
「ふ~ん。わかるよ?潤はふかーい罪悪感から、真琴ちゃんをオレから遠ざけているんだよね?」
「・・・・。」
「そんなに何が心配なのさ?オレ、別に女の子は相手にしないよ?それは潤が一番よく知ってるじゃん?」
「絶対だと、言い切れるのか?」
「あ~あ。愛は時として、人を脆くするよね?オレはそんなものいらないなぁ。なんかこの頃の潤、すごくうざいよ!!」
「うざくて悪かったな。」
「ねぇ、そんなに心配なら、潤が彼女を選べばいいじゃん。」
「はぁ?」
「オレは別にこのまま3人で仲良くここで暮らすことになっても全然構わないよ?思ったんだけど、真琴ちゃんて、あんまり害ないよね?」
「お前、悪趣味だぞ?この状況を楽しんでるのか?」
「あ、ばれた?」
(まったく、この男ときたら!?どうしようもねぇ!!)
「でもそれはたぶん無理だ。親父が、東堂家の人間を死ぬほど嫌ってる。」
「ああ、そうだよね?あれ?それなのに潤の親父さんが真琴ちゃんを静の妹と知って、あえて送ってきたとういことは、彼女はオレと潤を引き離すための¨DOLL¨ってことになるのかな?」
「・・・・。」
「ふ~ん、 そっか、真琴ちゃんは、オレのための¨DOLL¨なんだね。」