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愛DoLL☆美しき野獣
第3章 三章
潤の背中に、嫌な汗が伝った。
(や、やべぇ。この男に気づかれた。)
「だとすると、真琴ちゃんはオレを好きになるよう、インプット(教育)されている可能性があるってことかな?」
「・・・・。」
潤は、答えない。
いや、答えたくなかった。
しかし、エドワードは、もう、気づいてしまっている。
真琴が自分のための"Doll "だということを。
「ぶっ!?くくくくっ!!!面白い!!!」
「はぁ?」
「あっはははは!!実に面白い展開だね?」
「…俺は断じて面白くないぞ?」
「ねぇ?ちなみに潤は、一年後オレらに更新されなかった彼女の末路は気にならないの?」
「きっと俺らと過ごした時の記憶は消される。真琴は処女のまま次のマスターにいった方が幸せになれるだろ?」
「へぇ?それが潤の出した答え?」
「ああ。」
「次の彼女のマスターがどんな人間かも分からないのに?」
「きっと、俺やお前よりマシな人間だろ?」
「ひどい言われようだね?確かに否定できない部分がある。」
「だから、お前はもう真琴に構うな!!話すな!!優しくするな!!!」
「それは傲慢ってものだよ、潤!!」
エドワードはくすくす笑って、最後に万遍の笑みを浮かべる。
「ねぇ?せっかくだから、楽しもうか、このゲーム。」
それは、本当のサディストによる悪魔のような言葉だった。
「どっちが真琴ちゃんと本当の恋が出来るか、勝負しよう。決まり。」
「冗談じゃねぇよ!!」
「それを決めるのは、潤でも、真琴ちゃんでもない、このオレだろ。」
「…っ!!」
「じゃあ、せっかくだから楽しもう。」
この時、潤は、とんでもない悪友を持ったことを本気で呪いたくなった。