この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第3章 三章
エドワードが潤を追い詰める理由。
それは・・・。
彼が焦る姿を見るのが楽しくて仕方がないから。
それに自分を危険人物だって決め付けて、大事なものからわざと遠ざけている彼の姿は、はっきり言って癪に障るし、面白くない。
エドワードがあえて異性の¨DOLL¨を相手にしても良いと思ったのは、始めは、ただそれだけの理由だった。
その夜。
真琴の部屋にエドワードが現れる。
真夜中の2時、真琴の部屋にかけられた鍵は、彼の怪力によってあっけなく破壊された。
「まったく、つめが甘いんだよ、潤は。」
壊されたドアノブを、床にポイっと捨てた。
そして、電気をつけて彼女の寝ているベットに近寄った。
やけに女の子らしい、ベットだった。
「これ潤の趣味?なんか微妙だ。」
眉を顰めながら、真琴の布団を剥いだ。
そして、耳元で囁く。
「起きて?真琴ちゃん。」
「・・・うっ・・。」
寝返りを打って、薄目を開けた。
「エ、エッ!?」
びっくりする彼女の口を手で塞ぐ。
かなり驚いたのか、手足をジタバタする。
エドはできるだけ優しく彼女の動きを封じる。
「ごめん、あまり暴れると、もっと強く力が入っちゃうから、大人しくして。」
真琴はコクコクと頷く。
頷くと、次第に気が落ち着いて大人しくなった。
「大声出さないで?何もしないから。」
また、コクコクと頷いた。
エドワードはゆっくりと、真琴の口から手を離した。
その手は、彼女を優しく包み込む。
(どどどど、どうしよう!!!!ドキドキが止まらないんですけど???)
真琴は、自分がなんで彼に抱きしめられているのか、まるで分からなかった。
「あ、あの、えっと、今夜は潤さんとは一緒じゃないんですか?」
「まぁ、いつも一緒ってわけじゃないから。」
「そうですよね?」
「うん。」
「えっと、エドさん。」
「何?」
「なんであたしのこと抱きしめてるんですか?」
「なんとなく。」
「えっと・・?」
真琴は極度の緊張と、彼の態度に心底困り果てていた。