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愛DoLL☆美しき野獣
第3章 三章


エドワードが潤を追い詰める理由。

それは・・・。

彼が焦る姿を見るのが楽しくて仕方がないから。

それに自分を危険人物だって決め付けて、大事なものからわざと遠ざけている彼の姿は、はっきり言って癪に障るし、面白くない。

エドワードがあえて異性の¨DOLL¨を相手にしても良いと思ったのは、始めは、ただそれだけの理由だった。

その夜。
真琴の部屋にエドワードが現れる。
真夜中の2時、真琴の部屋にかけられた鍵は、彼の怪力によってあっけなく破壊された。

「まったく、つめが甘いんだよ、潤は。」

壊されたドアノブを、床にポイっと捨てた。
そして、電気をつけて彼女の寝ているベットに近寄った。

やけに女の子らしい、ベットだった。

「これ潤の趣味?なんか微妙だ。」

眉を顰めながら、真琴の布団を剥いだ。
そして、耳元で囁く。

「起きて?真琴ちゃん。」

「・・・うっ・・。」

寝返りを打って、薄目を開けた。

「エ、エッ!?」

びっくりする彼女の口を手で塞ぐ。
かなり驚いたのか、手足をジタバタする。
エドはできるだけ優しく彼女の動きを封じる。

「ごめん、あまり暴れると、もっと強く力が入っちゃうから、大人しくして。」

真琴はコクコクと頷く。
頷くと、次第に気が落ち着いて大人しくなった。

「大声出さないで?何もしないから。」

また、コクコクと頷いた。
エドワードはゆっくりと、真琴の口から手を離した。
その手は、彼女を優しく包み込む。

(どどどど、どうしよう!!!!ドキドキが止まらないんですけど???)

真琴は、自分がなんで彼に抱きしめられているのか、まるで分からなかった。

「あ、あの、えっと、今夜は潤さんとは一緒じゃないんですか?」

「まぁ、いつも一緒ってわけじゃないから。」

「そうですよね?」

「うん。」

「えっと、エドさん。」

「何?」

「なんであたしのこと抱きしめてるんですか?」

「なんとなく。」

「えっと・・?」

真琴は極度の緊張と、彼の態度に心底困り果てていた。
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