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愛DoLL☆美しき野獣
第3章 三章


「君はもっと自分を大切に守ってくれる人のことを、想うべきだと、思うよ?」


「えっ?」


「オレみたいな外見だけが良い男に惑わされちゃいけない。」


「エドさんは、優しいです!!!」


「それはね…。」


エドワードが言葉に詰まると、真琴は、すごい勢いで、まくし立て始めた。


「紳士として教育されたからですか?女の子には優しいフリをしているからですか?でも、エドさんはあたしに料理を教えてくれるし、優しく笑ってくれるし、それが全部ウソだなんて思えません!!!」


「ああ…どう説明すれば、いいんだろう?」


「何がですか?」


「正直オレには分からないんだ、君の想いが偽者なのか、本物なのか。今の君の言葉で、余計に分からなくなってきた。」


もうひと押し!っと思った真琴は、更に言葉を続けた。


「エドさん!!たとえ、あなたを好きになるようにインプットされていなくても、絶対にあたしはあなたを好きになりました。」


「本当に!?」


真琴の言葉に、ウソ偽りは感じられない。
エドワードは、先程から、彼女の言動に驚かされてばかりだった。



「本当です!!」



しばしふたりは、見つめ合った。
真琴の目は真剣で、とても冗談を言っているようには、見えない。

エドワードは、顔が熱くなる。

女の子に、こんな風に、自分の正体を明かしても、動じなく、ストレートに告白されたのは、初めてのことだった。


(…そんなに嫌じゃない気がする。)


真琴の黒い大きな瞳を見ていると、何だかドキドキしてきた。

その容姿も、よく見れば、エドワードの好みそのものだ。

(…真琴、可愛い。どうして、オレ、今までこんなに、可愛い子、見てみぬふりをしてきたんだろ…?)


エドワードは、生唾をゴクリと飲み込んだ。


「じゃあさ?」


「はい。」


「潤に内緒でオレと付き合おうか?」
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