この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第3章 三章
「君はもっと自分を大切に守ってくれる人のことを、想うべきだと、思うよ?」
「えっ?」
「オレみたいな外見だけが良い男に惑わされちゃいけない。」
「エドさんは、優しいです!!!」
「それはね…。」
エドワードが言葉に詰まると、真琴は、すごい勢いで、まくし立て始めた。
「紳士として教育されたからですか?女の子には優しいフリをしているからですか?でも、エドさんはあたしに料理を教えてくれるし、優しく笑ってくれるし、それが全部ウソだなんて思えません!!!」
「ああ…どう説明すれば、いいんだろう?」
「何がですか?」
「正直オレには分からないんだ、君の想いが偽者なのか、本物なのか。今の君の言葉で、余計に分からなくなってきた。」
もうひと押し!っと思った真琴は、更に言葉を続けた。
「エドさん!!たとえ、あなたを好きになるようにインプットされていなくても、絶対にあたしはあなたを好きになりました。」
「本当に!?」
真琴の言葉に、ウソ偽りは感じられない。
エドワードは、先程から、彼女の言動に驚かされてばかりだった。
「本当です!!」
しばしふたりは、見つめ合った。
真琴の目は真剣で、とても冗談を言っているようには、見えない。
エドワードは、顔が熱くなる。
女の子に、こんな風に、自分の正体を明かしても、動じなく、ストレートに告白されたのは、初めてのことだった。
(…そんなに嫌じゃない気がする。)
真琴の黒い大きな瞳を見ていると、何だかドキドキしてきた。
その容姿も、よく見れば、エドワードの好みそのものだ。
(…真琴、可愛い。どうして、オレ、今までこんなに、可愛い子、見てみぬふりをしてきたんだろ…?)
エドワードは、生唾をゴクリと飲み込んだ。
「じゃあさ?」
「はい。」
「潤に内緒でオレと付き合おうか?」