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愛DoLL☆美しき野獣
第29章 波乱の幕開け

このままでは、いけない!!!!
そう思った真琴は、静の肩越しに、潤を見つめた。
何かの間違いだと、信じたかった。
だから、Noだと言って欲しかった。
「…お姉ちゃんを殴ったの?」
真琴の問いに、ヤバイと感じたエドワードが、潤の肩を抱く。
「…潤、ここは一旦、オレたちが、引こう…」
「いや、エド、俺は、真琴に、隠し事は、したくない。このままでは、静も納得しないだろう?」
「…だけど、このままだと…真琴の気持ちが!!!」
二人の会話を聞いて、静の言ったことは、ほぼ確信に変わってしまった。
自分にたいして、一度も暴力を奮ったことのない潤が、まさか、信じられなかった。
「…潤さん…お姉ちゃんの事を、そんなに何度も、殴ったの?」
震えた声で、涙を浮かべて真琴は、もう一度潤に聞いた。
潤は、グレーの瞳に影を落とす。
その瞳の色は、悲しみに満ちていた。
「…ああ。」
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