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愛DoLL☆美しき野獣
第29章 波乱の幕開け

それから、真琴は、自宅に寄ることも出来ずに、静の住むマンションに連れて来られた。
「真琴が、いつでも身一つで来ても良いように、全部揃えておいたの」
自由が丘にあるお洒落な2LDKのマンションには、真琴の部屋が用意され、衣類、ソファ、ベットが綺麗に整理整頓されていた。
少し用意周到すぎて、怖いぐらいだった。
「明日、病院に行きましょう?」
「大丈夫だよ、あたしはどこにも異常ないって!!!」
静は、頬に手をついて、心配そうに真琴を見つめる。
「…本当かしら?心配だわ…」
「大丈夫だよ!!!」
「…そう?なら良いんだけど!!」
「うん、大丈夫!!!」
「真琴…今日は卒業式でバタバタして疲れたでしょ?」
「…うん。」
「お風呂にお湯を張ってくるから、待ってなさい。」
「…ありがとう」
真琴がお礼を言うと、静は、スリッパをパタパタさせながら、部屋を出て行った。
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