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愛DoLL☆美しき野獣
第29章 波乱の幕開け

「はい」
彼は、ワンコールで、電話に出た。
「エドさん?ごめんね!!!」
「…何が」
「お姉ちゃんのこと…」
「静のこと?」
「うん!!今は何を言っても、無駄かもしれないけど、頑張って、認めてもらえるようにするから!!!」
「…それは、潤と静の問題だろ?真琴がどう頑張ったって、何も解決できる筈がない」
「…でも!!!」
「それより、真琴は、樹のことが心配で電話してきたんだろ?」
「…うん」
「樹は、親父たちが、連れていったよ」
「えっ?」
「こっちが、しばらくごたつきそうだから。真琴の春休み中は、ロンドンだよ」
「…そう…なんだ」
「…ああ」
「あの……」
「…なに」
「…潤さんは…?」
「今、お風呂に入ってるけど」
「…そっか…」
「ねぇ?」
「…ん?」
「真琴は、オレたちと離れて平気なの?」
「…えっ…」
「たかが、2週間ちょっとだけだと思ってたら、大間違だよ。たぶん、もって3日だね」
「…何が?」
「まあ、いいさ。静の所にいる間、君の心と体が、一体誰のものか、存分に思い知るが良いよ」
エドワードは、意味あり気な言葉を残して、電話をブチっと一方的に切った。
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