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愛DoLL☆美しき野獣
第30章 宣戦布告
「なに?」
「あ、ごめんなさい、ボーっとしちゃったよ、なに食べようかなぁ」
真琴は、誤魔化すようにメニューに視線を移した。
「食欲はあるんだね、安心した」
「うん、エドさんの顔を見れたら、食欲わいてきたよ」
「あっ、そ」
素っ気ない返事だったが、エドワードの顔は、耳まで真っ赤だった。
彼は、真琴に必要とされてることが、何よりも嬉しかった。
「エドさん、ありがとう…大好き」
「ぶっ!!!」
素直すぎる真琴の発言に、水を噴きこぼしてしまう。
「大丈夫?」
「えっ?あ、うん」
「こうやって、二人きりで外でランチとか新鮮で良いね!!!」
「真琴、ダメだよ」
「ん?」
「無邪気にオレを煽るな」
「へ?」
「この後、君になにをするか分からないよ?」
「「!?」」
その意味が分かった真琴は、下を向いて、真っ赤になった。
(…ままま真っ昼間から、あたしたち、なんてことをしようとしてるんだろうか…恥ずかしくて、死ぬ!!!!)
「バカ、そんな顔すんな」
「だ、だって」
「こっちが、照れるよ」
「このこと、潤さんは?」
「言ってないよ、真琴は、言って欲しい?」
「…うーん」
「ま、今更だろ?真琴とオレの関係は、ずっと前から続いてるんだし」
「…うーん」
「なに?じゃあ、オレ、今から仕事に戻ろうか?」
「…………」
「だから、そんな顔すんなって!!!」
「…うーん」
真琴は、ランチを食べながらも、ずっと唸っていた。
(こんな関係になって、これは浮気のうちに入るのか?入らないのか?全然わからない…)
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