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愛DoLL☆美しき野獣
第30章 宣戦布告


いつまでたっても、煮え切らない複雑な表情を浮かべている真琴に痺れを切らしたエドワードは、昨夜あった事を白状する。


「久しぶりに、潤を抱いたよ」


「…やっぱりか…」


「うん。君がいなくなって、大暴れしたって言うのが正解かな…」


「潤さんの、お仕事に影響は?」


「ないとも言えない。全部、誰のせいだか、わかってるの?」


「…うっ…すみません」


(ど、どうしよう、後で潤さんに、たくさん謝らなきゃ…!!!)


「真琴はさ、オレが潤の事を抱くのは、嫌?」


「…嫌じゃないけど…」


「なに?」


「出来れば…あたしだけにして欲しい」


「それなら、罪悪感を感じることは、ないんじゃないかな?そうやって、オレたちは、バランスが取れてるんだから」


「…そう、なのかな…」


「オレは真琴も潤も愛してるよ」


「あたしもだよ」


「たぶん潤も、同じじゃないの?」


「…そうなら、良いんだけどな」


「そうだよ、じゃなきゃ、また壮絶な君の奪い合いをしなきゃならなくなる」


過去の事を思い出すと、たちまち胸が苦しくなる。


「…もう二度と嫌だ、あんな想いをするのは…」


「オレもだよ」


エドワードは、真琴の口についたパスタのソースを拭いながら言う。


「ねぇ、オレが前に言った台詞を覚えてる?」


「えっ?」


「君を、潤以外の誰かに取られるくらいなら、君を監禁して幽閉するよ?って話」


「覚えてるよ」


「それに、今回、追加事項が加わった」


「…ゴクン」


真琴は、生唾を飲み込む。
…怖い…
彼の瞳が、怒りを含んだ色に変わったから。


「それが例え、君の肉親だとしても、許さないってね」


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