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愛DoLL☆美しき野獣
第30章 宣戦布告


真琴の目隠しを取ると、彼女は、目を閉じて爆睡していた。


「寝てるのか?」


「うん。歯を磨いてあげなきゃ…」


「ああ」


二人は、彼女の体の拘束を解き、服を着替えさせてから、彼女の歯を磨き、自分たちも、ガウン姿から私服に着替えた。

そして時間通りに迎えに来たカインの運転で、静のマンションへ向かった。


その車中も、二人は、寝ている真琴の体を弄くり回していたのは、言うまでもない。


ピンポーン!!!

ガチャ、っと、勢いよく扉が開く。

ずっと真琴のことを待ちわびていた静が、すぐに出た。


「遅かったわね?あら?真琴、どうしたの?」


潤に抱き上げられている真琴を見て、びっくりする。


「ただ寝てるだけだ。こいつのベットはどこだ?」


「いいわよ、二人とも早く帰って!!!」


「非力なお前に、真琴が運べるのか?」


「おんぶすれば、大丈夫よ!!!真琴を返してちょうだい!!!」


「静、返してほしいのは、オレらの台詞だよ」


「あら、何言ってるのかしら?私は、真琴の血の繋がった姉なのよ?」


「だから、何なんだよ…。とかにかく真琴の荷物も持ってきたから、中に入って話をしたい」


静は、エドワードの手荷物を見る。

かなり大きい鞄が二つもあり、お嬢様育ちの静には、自分で運ぶには躊躇った。


「…いいわ。一応、あなた方の話をきいてあげます」


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