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愛DoLL☆美しき野獣
第30章 宣戦布告

叩かれた手を、マジマジと見つめる潤…。
とても傷ついているような表情を浮かべている。
それを見たエドワードが、静に詰め寄る。
同じ目線に合わせるように、座り込み、にっこり笑った。
「ありがとう、君が潤と別れてくれなかったら、オレは潤や真琴に出会えなかったよ?とても、君には感謝してる…けどね」
そこまで言うと、エドワードの笑顔がすっと消え失せた。
「恋愛を放棄した君に、潤を責めることは、許さない!!!潤が君を忘れるのに、何年かかったと思う?」
「…そんなの、知らないわよ…」
「ムカッ!!!その程度の想いなら、別れて当然だね…君が今、真琴の姉面出来てる事の方が、虫酸が走るよ!!!」
「…エド、もう、いい。言い過ぎだ」
「でも、許せないんだよ、オレらが、どんな想いで、ここまで辿り着いたのか、何も知らないくせに!!!!」
「仕方ねぇだろ、自分本意でしか物事図れない輩が、この世には、大勢いるんだからよ?」
「…なによ、それ?わたしに言ってるの?」
「ああ、真琴の本当の幸せを考えてやれって、言ってるんだ!!!」
「…潤…本当に、変わってしまったのね…真琴の幸せは、わたしが決めるわ!!!」
「ちっ!!!」
「もう、何を言っても無駄みたいだね?」
「ああ」
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