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愛DoLL☆美しき野獣
第31章 鳴り響く教会の鐘

真琴が、食卓につくと、静は、すぐに出掛けていった。
テーブルの上には、トーストに目玉焼き、サラダ、コーンスープが置いてある。
「お姉ちゃん、ありがとう…あたし、楽しすぎだな」
樹の事が、少し気になった。
(…あたしがいなくて、ロンドンで、泣いてないかな?)
この1年、ずっと真琴が樹の世話をしてきた。
こんなに、何にもしなくてもいい1日など、今まで考えられなかった。
さて、朝ごはんを食べ終えたら何をしようかと、考える。
(…エドさんや潤さんに会うのはしばらく控えよう…。昨日、あれだけおねだりしたのに、彼らは、最後まで自分を抱いてはくれなかった)
それは、静と早く引き離したいからだと、真琴には分かっていた。
(…二人には悪いけど、まだお姉ちゃんと一緒にいたい。春休みが終われば、またいつも通りの毎日が始まるんだから…)
…そう思って…
とりあえず、ベットの横にあった自分の荷物を整理しようと思うのだった。
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