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第31章 鳴り響く教会の鐘

「……ここって、教会だよね？」


「そうよ、わたしの癒しの場所よ」


「ふぅん」


静の車が停まった場所は、マンションからかなり離れた場所にある、大きな教会だった。


「…行くわよ？」


「…うん」


車から降りて、教会の中に入ると、自分と同じような姿をした人達がたくさんいた。

(…教会かぁ…将来、違う意味で訪れたいな、潤さんと、エドさんと…)

自分の妄想に、顔を赤くさせた。


(…でも、なんで、お姉ちゃんは、教会なんかに来たのだろうか？)


中に踏み入れた瞬間、真琴は、ゾクっとする。


(初めて教会の中に入ったけど、少し肌寒い？)


周りを見る人達は、何故か異様な雰囲気を漂わせている。


それは、静も同じだった。


十字架に祈りを捧げている姿は、息がつまりそうなくらい、真剣そのもので、何故か話しかけづらく、真琴は、少し不安になった。



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