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愛DoLL☆美しき野獣
第31章 鳴り響く教会の鐘

真琴が、見上げた先にいたのは、先程まで神の教えを説いていた牧師さまだった。
「君が、静さんの妹さんかい?」
「…はい」
「真琴、この方が、貴方に会わせたかった方よ?」
「…えっ?」
「初めまして真琴さん、私は、この教会の長をしている大川と申します」
「初めまして。真琴です」
「少し、お話をしませんか?」
「…えっ?」
真琴は、戸惑って、静の方を見るが、彼女は、そうしなさいと言わんばかりに微笑んでいる。
「…じゃあ、少しだけ…」
「フォフォフォ、そんなに構えなくても、取って食ったりはしませんよ?」
「……」
真琴は、なんて答えて良いか分からなかった。
「教祖さま、わたしはまだここで祈りを捧げています。真琴のこと、どうかよろしくお願いします」
「そうかね?では、真琴さん、こちらへ」
「…は、はい」
促され、真琴は、仕方なく席を立った。
静の姿を、見つめながら。
(…お姉ちゃん、突然教祖さまとか言い出して…少し怖いと思っちゃったよ…)
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