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愛DoLL☆美しき野獣
第4章 四章


その日から、エドワードは、潤が寝静まった頃に、真琴の部屋を訪れるようになった。

彼は毎回、何か飲み物と、お菓子を持ってきてくれる。


今夜は、ホットミルクとナッツ入りのクッキー。


「エドさん、毎晩こんなに甘いもの食べたら、あたし太っちゃいます。次からは飲み物だけで、良いですよ?」


「のわりには、美味しそうに全部平らげるよね?」


「でも、デブになったら、嫌なんです!」


「真琴は、痩せすぎだから、もっと太らなきゃ、腕とか折れちゃいそうで、怖いよ。」


「でも、夜のお菓子は、違うところに肉がつくだけですよ!」


「…違うところって?どこ?」


「ここ。」


真琴は、お腹まわりを指さす。


「へぇ。知らなかった。オレは夜中にお菓子を食べても、太ったりは、しないからさ。」


「それは、女の子は、男の人とは、からだの作りが違うんです!」


「…………。」


エドワードは、じーっと、真琴を見つめた。

見つめられて、心臓がドキドキしてきた真琴は、ホットミルクを一気飲みした。

すると、


「ふぁ…なんだか眠くなって…きた。」


急に眠気に襲われる。


「…歯、磨かなきゃ…」


コテッと、真琴の小さな体は、エドワードの広い胸の中に沈んだ。

彼女は、もう、夢の中だった。


「そりゃあ、寝ちゃうよね、睡眠薬入りのホットミルクを一気飲みしちゃえば。」


エドワードは、軽々と真琴の体を抱き上げた。


「……ほんと、軽すぎ。もっと太らなきゃダメだよ、真琴。」



そっーと、廊下を通り、潤が起きてないか確認して、彼は主寝室の奥にある"Doll " 部屋に向かった。
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