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愛DoLL☆美しき野獣
第32章 解けない魔法

「…なっ…何を言ってるのよ?」
静は、狼狽え、後ずさる。
が、しかし。
ドンっと、壁に当たって、エドワードの視線からは、逃げられなかった。
「静は潤のことを、まだ好きなんだろ?だから、自分の代わりに潤の隣にいる真琴が許せなかった、違う?」
「違うわ!!」
「どんなに繕っても、無駄だよ?この際、全部白状しちゃいなよ?」
「違う、違う、違う!!!」
静は、両耳を手で塞ぎ、聞き耳を持たない。
潤は、その様子を、じっと見つめていた。
人の心を操るようなエドワードの交渉術は、今まで誰にも破られた事はない。
そう、それは、相手が折れるまで悪魔のような、尋問が続く。
「真琴がオレらに抱かれて、泣き叫ぶ姿が見たいんでしょ?」
「…まさか、そんなことあるわけないじゃない!!!」
「なら、どうして、真琴をオレらの元へ返した?おかしいじゃないか、真琴が静を取ったなら、もう二度とここへは一人で来ないだろ?」
「「!?」」
静は、図星を言い当てられ、何も言い訳が出来なくなった。
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