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愛DoLL☆美しき野獣
第32章 解けない魔法

「…あっ…あっ…」
静はズルズルと、壁に寄りかかり、体がガクガク震え、金縛りにあったかのように、動けない。
エドワードは、ふんと鼻を鳴らしながら、そんな静を見下ろす。
「静?」
「…!?」
美しいエドワードの、顔が、更に冷酷なものへ変わっていく。
その顔を見た静は、恐怖のあまり、顔をひきつらせる。
「…あなた、悪魔だわ」
「へ?悪魔?オレが?まあ、それでも、全然別に構わないけど!!」
エドワードは、静の目線に合わせるように、しゃがみ込む。
「ひぃ、近寄らないで!!!」
「君の願いを、叶えてあげるよ?」
「…ガクガク…な、何を言ってるの…?」
「このオレが、君の思惑通りに、真琴をメチャクチャにしてあげるって言ってるんだ。」
「「…どういうことよ!?」」
「毎日、犯して、監禁して、人並みの生活を送れないようにしてやるよ。潤もオレも、君が思ってる以上に、真琴を離せないところまで来てしまっている。オレたちに、そうさせたのは、紛れもなく君だろ?」
静は、真琴が毎日凌辱され、自分の事を必死に懇願し、「助けて」と泣き叫ぶ姿を想像した。
「…ふふふ。」
すると、自分でも、押さえきれない程の感情が心の底から込み上げてきた。
(…そうよ、真琴なんかこいつらに、メチャクチャクチャにされてしまえばいいのよ…!!!潤の心は、もう二度と手に入らないのだから…)
「ふふふ、あははは!!!最高に可笑しい気分だわ!!!」
不気味に笑い狂う静に、エドワードは、自分の話術にまんまと引っ掛かったと、心の中で笑った。
これで、最後の交渉だ。
「なら、もう満足だろ?あとは放っておいてくれないか?」
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