この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第32章 解けない魔法


「…真琴は、いま、どこにいるの?」


「見たい?」


「ええ、是非とも、一目会わせて欲しいわ!!」


「会わせるのは、無理だけど、見せてあげることなら、出来るよ?」


「この際、それでもいいわ、真琴が貴方たちを、拒絶してるか、ちゃんとこの目で見ないと、引けないじゃない?」


エドワードの話術で、態度が180℃変わってしまった静のことを、潤は、まるで汚いものを見るような目でみていた。

自分の好きだった頃の彼女の姿は、その面影すら跡形も無くなってしまった。

もはや、醜い心に囚われられた、哀れな女だ…同情する価値もない。


エドワードは、自分の携帯を取りだし、画面をスクロールして、Doll 部屋の監視カメラと連動しているアプリを起動させ、その動画を静に、見せる。

そこには、男の子の服を身に纏った真琴が、質素なベットの端に座り込み、涙を流しながら、蹲っていた。


「なっ、真琴は何処にいるの?」


「ここが何処だとは、明かせないが、今、世間から隔離された特殊な部屋に、真琴は、いる。」


「えっ?」


「オレたちのことを、激しく拒絶したから、ここに閉じ込めたんだ。二度とここから出してあげるつもりは、ないよ?」


エドワードの言葉には、本気の色が混じっている。

少し狂気めいた彼に、静は、簡単に飲み込まれてしまう。


「…ふ、ふふ、面白いわ、貴方」


「そう?」


「…ええ。貴方を味方に付けたら、この世に、何も怖いものなんか無さそう…」


「よく、言われる。」


エドワードは、そう言うと、壁に手をつき、静に顔を更に近づけさせる。


「「ビクッ!?」」


彼の氷のような微笑に、戦いてしまう。


「けど、逆に、オレを敵に回したら、どうなるか、分かってるよね?」


冷たく流し目で、さらりと放たれたエドワードの言葉に、静はゾクっとする。

世界を牛耳る財閥、ジャックスホード家のエドワード、その美貌と、背後に持つその圧倒的な支配力に、静は、完全に恐怖を抱いてしまった。


(…真琴は、とんでもない怪物に、捕らえられてしまったのね、可哀想に…)


客観的には、そう思うが、本心は止められなかった。


(………ふふ、やだわ、さっきから変な笑いが止まらないじゃない。真琴…ざまぁみろだ!!!!)



.
/707ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ