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愛DoLL☆美しき野獣
第32章 解けない魔法

「…本気なの?」
「ああ」
潤は、即答だった。
「へぇ、そんなに、溜まってたんだ?」
「ちげーよ」
「…えっ?」
「お前の事が、欲しいからだ」
ズクリ、心が震えた。
お互いに…。
今、こんな状況で可笑しいと思うが、真琴を蔑ろにしているつもりは、ないが…。
ただ、二人は、お互いに、初めて心から体を繋げたいと、思ったのだ。
Doll 部屋に閉じ込めている真琴の事を、今、抱けないからじゃない。
それに静への怒りが治まったわけでもない。
寧ろ、慰め合うわけじゃない。
そんな風には、もう、お互いに、気持ちを隠しあったりする仲でもない。
エドワードは、潤に、酷いsexばかり強要してきた。
その男が、自分の事を好きだと、欲しいと、言っているのだ。
潤がどれだけ不器用で、純粋なのかは、誰よりも理解している。
好きだと、告白されて、嬉しかった。
そうだ、ようやく、潤の心が手に入ったのかもしれない。
ごめん、真琴、これは浮気心じゃないから。
…オレは、今…。
ただ、目の前にいる、この男が、愛しい。
「…優しくして…」
エドワードの声が掠れて、震えていた。
潤になら、全てをあげてもいいと、思ったから…。
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