この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第32章 解けない魔法

キィ、ガチャ。
潤がDoll 部屋の扉を開けると、真琴は、顔をあげた。
彼女は体育座りのまま、ずっと起きていた。
目には涙が滲んでる。
「…潤さん…?」
彼のパジャマの背中の部分に血がついていた。
真琴は、それに目が釘付けになる。
「突然、ここへ閉じ込めて、悪かったな?大丈夫か?」
「…その血、どうしたの?」
「…あ?なんでもねぇ…」
潤は、ばつが悪そうにら真琴から目をそらした。
「…もしかして、あたしの事、抱けないから、エドさんに酷いことされた?」
そう考え出したら真琴は、血の気が引いた。
「違う!!!」
「体、見せて!!!」
「ちょ、おいやめろ!!!」
真琴は、潤の傍に寄り、パジャマのボタンをはずしにかかった。
潤は、抵抗するも、真琴の事を傷つけたくない気持ちが勝り、大人しく脱がされた。
するとそこには、傷らしきものは、背中にしかついてなかった。
エドに抱かれた後の潤は、いつも全身に生傷が耐えないのに。
(…どういうこと?)
真琴は、混乱して顔が真っ青になる。
(この傷のつきかたは、まるで、誰かが爪を立てたみたいだ…まさか…?)
そして、それは潤の言葉によって、現実のものとなる。
「俺がエドを抱いた…」
.

