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愛DoLL☆美しき野獣
第33章 姉への想い


一方、大川神父の葬儀に参列に間に合った静は、悲しみに明け暮れていた。


罪を問われることは、なかったが、彼を死に至らしめた原因が100%自分になかったわけじゃない。



「…せめて、安らかにお眠り下さい…」


それに、真琴にかけられていた催眠術のことが気がかりで…。


「静さん、神父さまがあなた宛に遺書を残されてます。」


同じ信者だった重役の男性が、封書を静に差し出した。


「神父さまは、心臓を患われていて、いつその発作が起きるか不安だったようですね?」


「……」


ガサガサっと、封書をあけると、そこには、彼の字で手紙が書かれていた。


『静さん、あなたがこれを読む頃には、わしは、この世から去っている時かな。すまないな。わしは教団を大きくしようと、必死だった。自分の能力を使って、あなたを利用したのは、事実だ。いずれ自分のしでかした事を、後悔する日が来るだろう。だから、この遺言を残しておくね。

あなたの妹さんにかけた魔法を解く呪文は…


あなたの口から、彼女へ


"幸せになって欲しい"


と、言ってあげることだよ。』



「ああ、真琴!!!!」



ぐしゃりと、遺言書を、握りしめる。


「静さん?どうしたんですか?神父さまは、なんて?」


「…何でもないの…ああ、でも良かった、良かったわ!!!!」


「静さん?やはり、我々がこの教団の跡を継いだ方が良いのでしょうか?」



「神父さまは、もういないの!!!!教団は、無くなったわ!!!それまでのことよ」



静は、残った信者たちに、力強くそう言い放った。



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