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愛DoLL☆美しき野獣
第34章 激愛の末に…


長い口づけは、永遠に続くかと思われたが、真琴が酸欠状態になり、倒れる寸前でようやく解放された。


「…真琴…すごく、会いたかった。」


耳元で囁かれた甘い台詞は、以前と少しも変わらない。

真琴の唇を、愛しいそうに見つめ、唾液で濡れた口元を拭う。


「消毒させてもらった、ごめん」


エドワ―ドのその言葉を聞いたエリザベ―トは、ひどく傷ついた顔をした。


「あの、エドワ―ドさま…」


彼女から出てきた言葉は、日本語だった。

声も、透き通っていて、可愛らしかった。

真琴は、どんどん自信がなくなっていく。


「ああ、リズィ、こちらがオレの義妹の真琴だよ?知っての通り、最愛の女性だ」


(…リズィ…?ショックだ、そんな親しげに!確かにあたしは、エドさんの義妹であることには変わりないけど、ムカつく!!ムカつく!!)


「…あ、初めまして、わたしは、エリザベ―ト・クライアンと申します。エドさまの婚…」


「リズィ、オレは、君を婚約者だなんて、思ってないよ?さっきだって、君がいきなりキスしてきて、吐きそうになっただろ」


「…ご、ごめんなさい、エドワ―ドさま!!リズィが悪かったです!!!」


エリザベ―トは、ペコペコ頭を下げる。


「もう帰ってくれないかな?」


「でも、フデレリックさまに、怒られてしまいます!!」


「はぁ、オレは、誰とも結婚はしない!!!そう親父に伝えておいてくれ!!!」


「…ぎゃ!!!」


エドはエリザベ―トを冷たく一瞥すると、真琴のことを軽々と抱き上げた。

もう、それからは、真琴のことしか目に入らない。


「…真琴、ずっとずっと探してたんだ。やっと会えた!!今までどこに姿を眩ましてたか、きちんと話して?」


ちゅ、ちゅ、ちゅ、と、何度も啄むようにキスを繰り返される。



「ああ、やばい、止まらない。ずっと君に触れてなかったから、我慢出来ないよ!!!」



もう、どうしようもないくらい、禁断症状が続いていた。


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