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愛DoLL☆美しき野獣
第34章 激愛の末に…





「なんて顔をしてるの?真琴」


「えっ?」


相変わらず鋭いエドの洞察力に、ドキリとする。


「退屈だろうけど、君が嫌がることは、何もしないよ?それに、潤なら、大丈夫、オレたちの絆は、それほど脆くないはずだ。それに樹もさ兄弟が出来て、きっと喜ぶはずだよ?」


「…そう、そうだよね…」


妹が欲しいと言った樹の顔が甦る。


(…確かに喜びそうだわ)


「うん、元気出して?」


「…うん!!!」


(…なんか、元気出てきたかも!!!)

エドは、真琴の唇に、軽いキスを落とす。


「今夜は疲れただろうから、もう寝るといいよ?バスル―ムは、あそこだから、使うといい」

(…えっ、もう行っちゃうの!?)

真琴は、オカルト系の類いが大の苦手だった。


「…あの、エドさん」


「ん?」


「…そのお姫様は、幸せだったのかな?」


「えっ?」


「だって、この部屋さぁ!!!」


「ああ、お姫様が不幸な死をこのベットの上で遂げたものと、勘違いしてるんだね?」


「うん…そんな曰く付きの部屋に、ひとりになるのは、怖いじゃない?」


「あはは、大丈夫だよ?お姫様は、城主のことを、その生涯をかけて、愛を貫いたんだ。亡くなったのは今は地下室に眠っている王座の城主の腕の中だったと、聞いているよ。」


「…でも…曰く付きは曰く付きだね、ちょっと、怖い!」


怖がる真琴が可笑しくて、エドは、ぷっと噴き出した。


「ふふ、カインと少し話をしたら、すぐに戻るよ?」


「…うん、早く戻ってきてね」


「ああ、おやすみ、真琴」


再び、キスをして、エドは、部屋を出て行った。



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