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愛DoLL☆美しき野獣
第35章 幽閉されたお姫様と嘘つき女王

潤は、長く飛行機に乗っていたせいで、疲れたのか、ウトウトし始めた。
眠りを妨げるように、エリザベ―トは、潤に話し掛ける。
「木下さま、今から向かう場所は、ご存知ですか?」
「知らねぇ、ジャックスホ―ド邸か?」
「違いますよ!!ジャックスホ―ドが所有する古いお城です!!」
「ふぅん、なんでそんなとこに、真琴がいるんだよ?エドは、仕事か?」
エリザベ―トは、苦笑する。
「驚きました、木下さまは、何もご存知ないんですね?」
「どういう意味だ、それは?」
エリザベ―トの言い方に、皮肉なニュアンスが含まれている気がした。
なんだ、こいつ、と、潤は、眉をしかめる。
「どちらにせよ、エドやエドの親父が真琴の安全を確保してるって事だろ?」
潤の危機感の無さに、飽きれ、エリザベ―トは、口調が強まってしまう。
「そんな呑気な事を言っていて、いいんですか?」
「…何が言いたいんだ、貴様は?言いたい事があるなら、はっきり言えよ?」
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