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愛DoLL☆美しき野獣
第35章 幽閉されたお姫様と嘘つき女王


エリザベ―トは、深刻そうな顔を作る。

さも、真琴の事を心配していると、見せつけるために。


「実は、わたし、先日、廊下を通ってた時に、見てしまったんです。」


「何をだよ?」


潤は、イライラし始めた。

この手の類いの使用人は、何か裏がありそうだ、と。

(こいつ、エドに惚れてるのか?)


「真琴さまがエドワ―ドさまに抱かれて、気を失われてる姿を、この目で!!はっきりと!!!」


「それは、いつものことだろ!!!」


「へっ?」


潤の即答に、エリザベ―トは、声が裏返ってしまった。


「お前、何を驚いてるんだ?そんな事は、日常茶飯事だと、言っている!ジャックスホ―ド家の使用人なら、今後の為にも、覚えておけ!!!あいつは、真琴が気絶しても、抱き続ける鬼畜ヤロ―だからな!!」


「…そ、それは、驚きました!!では、あなたは、それをご存知でも、エドさまをお止めにはならないのですか?」



エリザベ―トは、顔がひきつり、笑顔が保てなくなっていた。



「散々止めても効かねぇし!!!!てか、ある意味俺も同罪だな。毎晩のように真琴の体を共有してたのは、事実だからな」


潤の言葉を理解するには、少し時間がかかった。


(…それって、真琴さまは、毎晩のようにお二人のお相手していたと、いうこと!?)




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