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愛DoLL☆美しき野獣
第35章 幽閉されたお姫様と嘘つき女王


「エドさん、遅いなぁ…」


潤が今日やって来るとは知らずに、真琴は、ひたすらエドワ―ドの帰りを待っていた。

小部屋や主寝室にリビングにバストイレ。

キッチンは無いが、3LDKくらいのスペ―ス。


一人で過ごすには、広すぎる部屋。

しかも曰く付きとなれば、尚更一人きりにされるのは、きつかった。

改装されて、明るく室内を保たれていても、やはり、古城に設置されている調度品から不気味さを感じてしまう。

リビングのTVをつけっぱなしにしていても、常に誰かの気配を感じる。


「白金のマンションにあるDoLL部屋の方がまだましだな…」


この部屋の鍵は、エドが持っていて、食事も彼が毎回運んでくる。

そのため、真琴は、この城に来て、一度もこの部屋から出たことがなかった。


(ここに幽閉されたお姫様は、幸せだったって言ってたけど、本当だったのかな?やっぱりお外の世界へ行きたかった時もあるんじゃないかな…?)



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