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愛DoLL☆美しき野獣
第35章 幽閉されたお姫様と嘘つき女王

その時だった。
ガタガタと、突如窓ガラスが激しく揺れだしたのは。
「…な、なにっ!?」
真琴は、ビクっとして、身を縮めた。
(もしや、ラップ現象とか!?)
「♪―♪♪♯♪♪♭♪♪」
リビングの棚の上に飾られている、オルゴールが鳴り出した。
「…ひっ!!!!」
蓋がひとりでに開き、飛び出した王子様とお姫様が、楽しそうに曲に合わせて、クルクル踊っている。
それを見た真琴は、ガタガタ震えだして体が固まってしまった。
(…もぅ、無理、エドさぁん、帰ってぎでぇ―!!!)
今まで合ったこともない霊現象に、恐怖が募るばかりだった。
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