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愛DoLL☆美しき野獣
第35章 幽閉されたお姫様と嘘つき女王

ドンドン、ドンドン!!!
「なんで、このドア、開かないの!!!」
真琴は、あのままリビングの中に閉じ込められ、出れないでいた。
フッと電気は消え、あのオルゴールは、狂ったように鳴り響いている。
薄暗い部屋、窓は閉まっているのに、カ―テンは、ヒラヒラと舞って、窓枠はガタガタ鳴り、その手前に、微かに、人影があるように、見える。
「…ひっ、やっぱり誰かいる!!!」
窓のところに、佇む、何者かが、真琴の事を見つめている。
「だ、誰!?もしかして、幽閉されていた、お姫様の霊とか!?」
真琴がそう叫ぶと、カ―テンが激しく舞った。
ス―ッと、人影が移動したような気がした。
「やだ、やだ、こっちに来ないで!!!」
その瞬間、真琴のすぐそばにある扉の外からドンドンドンドンと、叩く音が聞こえた。
「「真琴、そこにいるのか?大丈夫か?」」
真琴は、目を見開く。
(この声は、潤さんだ!!!!!)
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