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愛DoLL☆美しき野獣
第35章 幽閉されたお姫様と嘘つき女王

「潤さん、殴ったら、だめだ!!!!」
ドカッ!!!!!!!
「いやぁ―!!!!」
ドカッ、ドカッ、ドスッ!!!!
エリザベ―トは、目を瞑り、頭を抱えるが、一向に痛みは、訪れない。
おそるおそる目を開けると、潤は、すぐ横の壁を殴っていた。
目が合うと、たちまち、ゾクリと背中に冷や汗が流れた。
「真琴が悲しむから、もう人は殴らない。だがな、これだけは言わせてもらう!!」
「な、何ですの?」
「俺は、真琴だけを、好きなんじゃない!!!」
「…えっ?」
「エドも愛してるんだ。お前には、理解出来ないかもしれないがな?」
「…理解出来ないわよ、だって、男同士でだなんて!!!」
「あたしは、そんな二人を愛してるんだよ!!!!!」
真琴の言葉に、エリザベ―トは、絶句する。
「エドと俺の絆を図りきれなかった、完璧なお前の計画ミスだな!!!」
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