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愛DoLL☆美しき野獣
第36章 二人きりの、夜

潤は、優しく指で真琴の涙を拭う。
そのまま鼻を擽ると、真琴が擽ったそうに、笑った。
「…きゃはは、擽ったい!!」
潤は、真琴の笑顔に、ほっとする。
真琴のことを愛してる。
これから先の真琴との未来は、確実のものになった。
しかし、自分は、エドも愛してる。
この先、エドとの未来を描くのは、言うまでもない。
日本や英国は、同性での結婚は許されていない。
そして自分は、男でエドも男で、この先、どう足掻いたって子供は作れない。
共栄、共存のみだ。
だとしたら、二人が愛する最愛の人に、新しい命を育んで貰いたかった。
ずっと、三人が三人でいられるように…
その意味を、本当に真琴が理解してくれたのか、潤は、不安だった。
「いいのか、本当に?」
「うん…」
「この子の父親が二人になる決心は、揺るがないか?」
「揺るがない!!!」
真琴の瞳は、力強く、潤の不安を取り去った。
「そうか、ありがとう」
そして、優しく抱き締めた。
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