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愛DoLL☆美しき野獣
第4章 四章
学校へ向かう車内は、し~んと静まりかえっていた。
「…………。」
潤は、真琴に胸の内を話し始めた。
「……真琴。」
「……ん?」
「真剣な話しをしていいか?」
「うん。」
真琴は、ずっと窓の外を眺めている。
「俺とエドは本当に恋人同士じゃない。」
「…は?」
突然、この人は何を言い出すんだ?、と、真琴は思う。
それでも、潤の告白は止まらない。
「ひとりの男として、俺はお前が心配なんだ。」
ドクン。
「えっ?」
(何?今の?ドクンは、なに・・?)
「お前が傷つく姿は、絶対に見たくない。」
ド、ドクン!!!
(な、なんなの?あたしの心臓!!!!)
「俺はお前のことを、大切なんだと思う。」
「ちょ、ちょっと、待って潤さん!?」
真琴の顔は、真っ赤になっていた。
潤は、真琴の様子が変なことに気づき、車を歩道に寄せた。
停車して真琴に向き合う。
そして、手を伸ばして、彼女の額にあてがう。
「顔赤いぞ?熱あんのか?」
潤は顔を近づけて、額をあわせる。
真琴は目が飛び出るほど、びっくりした。
「ぎゃああああーーーーー!?」
真琴は潤の顔を押しのける。
「ね、熱なんかありません!!!それ以上近づかないで下さい。変になるから、もう触らないで。」
「はぁ?何を今さら。さっき、たくさん触っただろ。」
「で、でも!?」
潤は、真琴の頭をくしゃしゃにする。
「お前、可愛いな。」
「なっ…!?」
普段、あまり見せない彼の笑顔がそこにあった。
少年のようなあどけない笑顔。
真琴は、ドキマギしながらも、その笑顔に釘付けになってしまう。
(…あ、あたしは、エドさんが好きなのに!!潤さんが変なことしたり、変なこと言うからだー!!!!)