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愛DoLL☆美しき野獣
第4章 四章


「・・・潤さん・・・。」


涙が、次から次へと溢れてとまらない。

彼が見えた瞬間、時が止まった。


「来て・・・くれないかと・・思って・・ひっく・・。」


潤は腕を伸ばし、優しく頭を撫でた。

そして、彼女を抱きしめる。


「バカ!!!!心臓が止まるかと思った。」


「・・ごめ・・なさい。」


真琴は腕を潤の背中に回し、しがみついた。

広い胸の中、すごく安心する。

頬に潤の手が触れる。

そして。

彼の顔が近づいてきた。

真琴は目を見開き、動きが止まった。


(キ、キスされる!?)


そう思った。


(…でも、潤さんとなら、したい。)


ズキンッ


ズキっと、頭に激痛が走る。

訳の分からない、偏頭痛。


ーーオマエハダレノDoll ダ?ーー


(…あ、あたしは……誰の?分からない。でも、潤さんとしたいの…ッ!!!!)


しかし、考えよりも先に、体が勝手に行動に出ていた。

真琴は潤の口に手を当て、顔を伏せる。


「ごめんなさい、あたしはあなたとは、キスできません。」


潤は、彼女の言葉にはっとして、真琴をすぐに放した。

離れていく温もりに、真琴は、涙が止まらない。


((…なんで?なんで?あたし、違うのに!!!!勝手に拒絶の言葉が出てきた。なんで?))


「悪かった、今のは忘れてくれ。」


彼自身も驚いていた。

少し、気が動転してしまっただけだと、必死に思い込もうとするが、真琴に拒否されて、かなりショックを受けているのも事実。


「・・・帰るぞ。」


「………ッ!!!」


結局、二人はそのまま、一言もしゃべらずに、マンションに向かった。
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