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愛DoLL☆美しき野獣
第4章 四章
その日、


エドワードが帰って来たのは、12時過ぎだった。

家の中に、潤の姿がどこにもなかった。

『¨DOLL¨の部屋で待っています。』

その真琴のメールの様子から、ふたりに¨何か¨が、起こったに違いないと悟ってはいたが・・・。

エドワードは、まさか潤がいなくなるとは思わなかった。

潤は基本的に携帯を持たない。

仕事上、専用のものは持っているらしいが、仕事が終わると、即座に仕事用携帯を秘書に渡してしまうくらい、携帯嫌いである。

秘書が前に、連絡がつかないと、嘆いていた。

だから、彼がどこに行ってしまったのかは、エドにも検討もつかない。

彼が実家に行くはずもないし、潤は自分以外の人間と、あまり交友関係も持たないし、お酒も飲まない。


「とにかく、真琴に会わないと分からないか。」


リビングに行くと、何も作られた形跡のないキッチンが目に映った。


「まさか、夕食も食べてないの?」


そんなショッキングな出来事が、真琴の身に降りかかったのか・・・?

エドはすぐに会いに行きたいという衝動を抑えて、スーツにエプロンをつけて、冷蔵庫を開けた。

そして、材料を取り出して、料理を始めた。

(真琴の身に一体何があったか分からないけど、何か食べなきゃ、身が持たないだろう・・・?)

エドワードは、きのこ雑炊を作って、¨DOLL¨の部屋に足を踏み入れた。
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