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愛DoLL☆美しき野獣
第4章 四章
潤はその頃、
白石と加瀬を、ボコボコにしていた。
その家族にも、それなりの制裁を加えて。
ありとあらゆる手段を駆使して、
破産寸前になるように圧力をかけて置いた。
そのやり方は冷酷で、それは血筋なのか、知らぬ間に潤は自分の父親と同じようなことをしていることに、まだ気づいていない。
マンションに着いたときは、夜中の3時を回っていた。
そして、真琴の姿がないことに気がつく。
エドワードは、主寝室奥の¨DOLL¨の部屋に立っていた。
潤が足を踏み入れると、ところどころ壁にぽっかり穴が空いていた。
それとベットの上には、空の雑炊のなべが転がっていた。
「お前、真琴をどうかしたのか?」
潤が問うと、エドワードはあざ笑うように、薄く笑う。
だいたいこういう顔をしている彼は、ヤバイ。
「遅かったね?潤。」
「真琴をどうしたって聞いてんだ?」
「どうかしたか・・・だって?」
エドワードは潤に詰め寄り、いきなり胸倉を掴む。
「潤!!なんでもっと早く真琴を助けに来なかったんだ!?」
ギリギリと、鋭い眼光を潤に向けた。
「真琴はあいつらに最後まではされてねぇーよ!?」
「首筋に、あんなにくっきりとキス跡つけられて、オレがすんなり許すとでも思ってるのか?」
「おい、待て!!あいつらのケリはきっちりとつけてきたぜ?」
「それだけじゃ、オレの気がすまない!!!」
「とにかく少し落ち着け!!」
「これが落ち着いていられるか!?」
「お前、いつの間に、真琴のことをそんなに大事に思うようになったんだ?」
潤の胸倉にぐっと力を込めてそのまま突き放した。
その勢いでドカッと、潤はパイプベットにぶつかってしまう。
「いってぇ!!」
「最初から真琴は、オレの¨DOLL¨なんだよ?」
「分かってる。どうやらお前以外の人間に心も身体も許されないように幼い頃からインプットされてるみたいだな。」
(俺は、エドが異性にこんな異常な執着した姿を見たことがない。)
もう、手遅れかもしれないと、思った。