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愛DoLL☆美しき野獣
第4章 四章
ボキッと折られた右腕。
潤の体に激痛が走るが、エドワードは、離そうとはしない。
「…っ、いってぇ!!!!」
「潤が父親との確執を精算して、彼女への気持ちを確実なものにさせたら、このゲームの再戦を考えてあげても良い。」
「とにかく腕を、離せ!!!!」
「そろそろ君も、親や静から逃げてばかりいるのは、よくないと思うよ?結局オレだけの力じゃ、どうにもならなかったんだろ?」
「・・・っ!?」
「過去を清算しろ?真琴のためにも。」
「・・・くそっ!?」
「それまでは彼女はオレが預かる。」
「ふざける・・・な!!!!!!」
「今の君では、彼女を幸せに出来ない。」
「けっ!お前にも無理だろうが?」
「さぁ、それはこれから努力することにしよう、少なくても、オレには君のようなトラウマや親のしがらみは、ないからね。」
「絶対に真琴を傷つけるんじゃねぇよ!!!!」
「分かった、では、君が再戦するまでの間は、彼女の¨処女だけ¨は、守ると君に約束しよう。ただし、期限は彼女が20歳になるまでだ。」
「俺が迎えに行くまで、真琴を陵辱するな!!絶対に乱暴するんじゃね!!」
「悪いけど、それは彼女次第だ。」
それだけ言うとエドは、潤の腕を解放した。
「くそッ!!!!」
「しばらく、さよならだね。この10年近く君と過ごせて、結構楽しかったよ、潤?」
エドワードは冷たく微笑んで、"Doll " 部屋を出ていった。
残された潤は、悔しさに打ちひしがれる。
((…あいつはこれから意地でも真琴を世間から隔離するだろうな…。))
潤は頭を抱え込む。
今夜、"一瞬でも真琴をひとりきりにするんじゃなかった"と。
"悪友に、とても大事なものを奪われてしまった"と。
それを後悔するには、もう遅すぎた。