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愛DoLL☆美しき野獣
第5章 五章

真琴は、眠らずに彼の帰りを待っていた。
「エドさん・・風が冷たいです。」
「そうだね、朝方はやっぱり冷えるね?」
「少し眠らなくて、お仕事に差し支えないんですか?」
「君は聞かないんだね・・・潤のこと?」
「えっ?」
ドキリとした。
すごく聞きたかったけど、潤のことを聞くと偏頭痛がひどくなるし、それに聞くことを我慢していたから。
窓から射し込む朝日が、エドワードの金髪を鮮やかに反射する。
キラキラ輝いて、とても美しかった。
「彼は、きっと君を迎えに来るよ。」
「…えっ?」
「必死で過去を清算してね。」
「過去ですか?」
「うん、いろいろと彼の家は厄介なんだ。」
「はぁ・・。」
「それまで君はオレが預かることにした。期限は君が20歳になるまでだ。」
「それまでに彼が過去を清算できなかったら?」
「そうだね、そうしたら君はオレと結婚するしかなくなるかな。」
「えっ・・。」
「いや?」
「…嫌じゃないです!!」
「本当に?」
「本当です。潤さんのことが気になるのは確かだけど、今でもあたしはエドさんのことが好きです。」
「そっか。」
エドワードは、ほっとしたように微笑んだ。

