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愛DoLL☆美しき野獣
第5章 五章

恐る恐るバスルームに入ると、そこは、ローズの香りに包まれ、ジャグジーの中には、無数のバラが散らばっていた。
その浴槽の向こうのガラス窓からは、朝焼けのベイブリッジが艶やかに見える。
「き、きれい・・。」
しばし見とれてしまった。
「真琴、こっちにおいで?身体を洗ってあげるから。」
彼は、浴用椅子に腰掛け、シャワーの蛇口をひねって、スポンジにボディーソープを泡立たせていた。
その姿は、ちゃんと腰にタオルを巻いていて、真琴は少しほっとした。
彼女は彼の前に置かれたい椅子に恥ずかしそうに腰を下ろした。
すると、彼は真琴に当たり前のように目の前に映る鏡越しに話しかけてくる。
「バスタオル、取って?」
「・・恥ずかしいですよ!!」
「でも、そしたら身体が洗えないよ?」
「自分で洗うとか、なしですか?」
「駄目。」
「うっうっ。」
「ふーん、仕方ないか、じゃあ、ちょっと目を瞑って?」
「へっ?」
「いいから、早く!」
「は、はい。」
真琴が大人しく目を瞑ると、目の上に何か布のようなもので視界を覆われた。
「取ったら駄目だ。」
(うそーーーーっ!?目隠しされたんですけど!?やっぱり、あなたはそっち系の人ですよね?!!!)
ものすごく取りたい衝動に駆られたが、これ以上彼の要求を拒み続けると後々怖いので、必死で真琴は気持ちを抑えた。
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