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竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第17章 委員長は男心がわからな過ぎる
 別に怒っていた訳ではなく、動揺を見抜かれたくない為のテレ隠しだったのだが、彩夏には不機嫌に見えていたようだ。彩夏は少し、しょんぼりしていた。

「違う!そうじゃないって……悪かったよ、怒ってなんかいないから……」
「じゃあ、何でイラついてるのよ……」

 と彩夏に問われて、真吾は絶句した。
 襲わないように我慢してますなんて言える訳ない。
 真吾はイラつく心を宥めて、彩夏の話をにこやかに促す。いつも流麗な彼女の話し方が、何だかぎこちない。言葉を躊躇するように、しどろもどろだった。
 遷ろう揺れた瞳も、恥らえば恥らうほど染まる頬も、正直に言えば直視し辛い。彼女にそんなつもりが全くないのは承知しているが、男と二人きりだという事を少しは意識して貰いたい。

「私が迫ったのって……どこまで酷かったのかなって……」

 待て待て待て!何を聞こうとしているんだ彩夏は!?
 逃げ出したい雰囲気と襲いたい衝動の狭間で、真吾は煩悶する。
 最も語りたくなかった部分まで、事細かに説明する羽目にまでなったのに……何なんだよ!?

「それ……先生の所で、全て話したと思うんだけど……」
「そうなんだけど……どう滝川くんに、迫ったのかなぁって……」

 マジで待てや――!?
 二人きりの密室で危険な質問をするなんて、何を考えてるのか。男の心情も考えてくれよ……真吾は、切なくなりそうな下半身を、どう宥めるべきか苦悩に喘いだ。

「どうして穿り返すような事を聞くんだよ……」
「気になるんだもの!どんな事を言って迫ったのか……だって、それを滝川くんは知ってるんだもの。気にしちゃうよ……」

 要するに、自分の知らない自分の(お強請り)姿を、何かしらで重ねて見られてハアハアされないか気になると……そういう事か!?
 彩夏はたまにドキリとするような仕草を見せつけるし「絶対に重ねたりしないよ」などという、無責任な台詞は真吾も言えない。

「そんなに気になるの……なら、教えてやるよ……」

 彩夏の身体を引き寄せて、真吾は耳元で囁いた。
 耳に熱い吐息を掛けられた彩夏は、驚いた顔で身を少し固くする。

「後で話すって言ったけど――もう遅い。僕をその気にさせるから……」
「え……ええ?あの……滝川くん?」
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