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竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第17章 委員長は男心がわからな過ぎる
「渡辺さんが悪いんだよ?男とこういう場所で二人きりになるっていう事が、どんな事なのか……もう少し良く考えなよ」

 慌てる彩夏を無視して、真吾は彩夏の身体に覆い被さった。

 ◇

「どう?自分がしたお強請りで、逆に迫られる気持ちは」

 彩夏があの時したお強請りを、真吾は配役を入れ替えて彩夏自身に実演して聞かせた。要するに真吾があの時の彩夏を、あの時の真吾を彩夏に代役をさせて、彩夏自身の身体で実演して見せた。
 彩夏の困惑した顔は、少し泣きそうだった。

「滝川くん、意地悪だよ……」
「僕の気も知らないで、こんな事を言わせようとする方が意地悪じゃない?」

 そう言うと、彩夏は「わからないよ……」と首を振った。

「僕が何度、押し倒したいのを我慢してたかわかるか?君は……自分の魅力が、わかってないんだな」

 男心に無頓着なだけでなく、男に欲望を向けられた経験も、恋心を向けられた事もないのだ。自分の事を棚に上げて、意外そうに驚く彩夏の表情に、真吾はそれを実感させられた。

「私が……魅力的だって言うの?」
「可愛いよ、凄く。こんな場所で長い時間二人きりになって、何も意識せずにいられる訳がないだろ。僕に一度襲われてるのに、迂闊すぎるよ。君は……」

 可愛いと……言われた事がないのか、彩夏は。
 驚き恥らう表情に、真吾はそう感じた。
 本当はこんなに可愛い女《ひと》なのに、表の仮面が分厚すぎて認識されないのだ。確かに眼鏡を掛けたクールな委員長では、男は寄り付かない。
 ショーツの上から、ズボンにまだしまわれたままのペニスを押し当てた。

「当たってるよね、渡辺さん。僕は、こうならないように我慢してんだぜ?」

 固く勃起した膨張が、グリグリとマン筋を擦る。
 彩夏は抵抗するように、身体の下で身じろいだ。

「や……ん!やだ滝川くん……!」
「やだじゃないだろ!?誘うような真似をして、僕を男だと認識できてなかった渡辺さんが悪い……」

 薄っすらとしたショーツのシミに、じわりと新たなシミが広がる――彩夏が興奮を感じてると知覚した瞬間、真吾の劣情は一気に燃え上がってしまった。彩夏の意思がどうであれ、こうなってしまうと男子高校生の劣情は歯止めが利かない。

「マンコ濡れてるみたいだけど……渡辺さんもエッチしたいんじゃない?」
「だめ……滝川くん、やだ……っ」
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