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竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第15章 和解
ただでさえ非道な手段で抱くのだ。表向きだけでも、不安な顔は見せないようにしないと、相手が不安になる。そうでなくとも地味系オタク男子がはじめての相手になるのだから、申し訳なさ過ぎる……真吾の本心は、そんな感じだった。
運命とやらも、もっとイケメンを選べばいいのに。
「ねえ、お兄……お兄のその力は何なの?何でそんなものあるの?」
小首を傾げて、美里がこちらを見上げる。
そんなの、こっちが知りたいよ……とは、答えられないなと真吾は思った。
「僕も、何故なのか良く知らない。僕の精液にそういう力があると、知ったばかりでさ……美里が納得いく答えを、出せそうにないな……」
少し悩みながら、真吾は答えた。
美里はその答えに「ふーん……」と、思案顔で返答する。そして心に掛けるように覗き込んで、美里は尋ねた。
「若しも詳しく知る事ができて……あたしも知りたいって言ったら、お兄は教えてくれる?」
その表情の半分は好奇心だろうなと、真吾は思った。けど、それだけじゃない……心配もしてくれてるのは、15年の付き合いでわかってる。
心配の理由が、何に対してなのか本当のところはわからないが、心配してくれている事が嬉しかった。
真吾は、頷くと微笑んだ。
良いよと答えると、美里が「やった!」跳ねるようにして飛びついてくる。
「わ……おわっ!」
バタリと、二人でもつれ込むようにしてベッドに倒れた。スプリングが衝撃を受け止めるように、ボヨボヨと揺れる。
互いの裸の胸と下肢がぴたりと合わさり、感触が生々しく伝わってくる……マズいと、真吾は腰を引いた。
「は……離れて」
「何で?」
きょとんとした顔で、美里は小首を傾げた。
何でじゃないだろ。
美里もまた彩夏のように、男心というものをさっぱり理解していないようだ。女の身体であれば、男という生き物は反応してしまう、どうにもならない生物だ。
真吾は、深く溜息をついた。
何でわからないんだよ、理解しろよ。そんな心境だった。
「いや、だから……また勃っちゃうから……」
頬に熱さを、じわじわと感じる。
テレる兄の顔を瞬《まじろ》ぎもせず見ていた美里は、飛びのくようにパッと離れた。そして今更のように、顔を真っ赤に染める。
運命とやらも、もっとイケメンを選べばいいのに。
「ねえ、お兄……お兄のその力は何なの?何でそんなものあるの?」
小首を傾げて、美里がこちらを見上げる。
そんなの、こっちが知りたいよ……とは、答えられないなと真吾は思った。
「僕も、何故なのか良く知らない。僕の精液にそういう力があると、知ったばかりでさ……美里が納得いく答えを、出せそうにないな……」
少し悩みながら、真吾は答えた。
美里はその答えに「ふーん……」と、思案顔で返答する。そして心に掛けるように覗き込んで、美里は尋ねた。
「若しも詳しく知る事ができて……あたしも知りたいって言ったら、お兄は教えてくれる?」
その表情の半分は好奇心だろうなと、真吾は思った。けど、それだけじゃない……心配もしてくれてるのは、15年の付き合いでわかってる。
心配の理由が、何に対してなのか本当のところはわからないが、心配してくれている事が嬉しかった。
真吾は、頷くと微笑んだ。
良いよと答えると、美里が「やった!」跳ねるようにして飛びついてくる。
「わ……おわっ!」
バタリと、二人でもつれ込むようにしてベッドに倒れた。スプリングが衝撃を受け止めるように、ボヨボヨと揺れる。
互いの裸の胸と下肢がぴたりと合わさり、感触が生々しく伝わってくる……マズいと、真吾は腰を引いた。
「は……離れて」
「何で?」
きょとんとした顔で、美里は小首を傾げた。
何でじゃないだろ。
美里もまた彩夏のように、男心というものをさっぱり理解していないようだ。女の身体であれば、男という生き物は反応してしまう、どうにもならない生物だ。
真吾は、深く溜息をついた。
何でわからないんだよ、理解しろよ。そんな心境だった。
「いや、だから……また勃っちゃうから……」
頬に熱さを、じわじわと感じる。
テレる兄の顔を瞬《まじろ》ぎもせず見ていた美里は、飛びのくようにパッと離れた。そして今更のように、顔を真っ赤に染める。