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10分で読めるshortstorys
第4章 年の差二十の恋愛事情

「‥‥そうは言われても、直ぐに返事が出来るほど若くは無いんだよ私は‥
この年になるとね、誰かに恋する事すら勇気が要る事なんだ」
誰かに言われた事がある。
年を重ねれば重ねるほど、恋愛には慎重になると、それも一度失敗している花房部長‥‥それで諦められるの私!?
「‥‥私の事が嫌いですか部長?」
「好きか嫌いかと問われれば好きなのだろうね、でなければこんなにお節介な事はしない」
「だとしたら私の思いも受け入れて下さい‥
勝手な事を言っているのは十分理解してます、だけど‥‥止められないの、花房部長が好きなのを止められないの、私自身どうしようもないくらい‥‥部長‥‥」
弾けた思いは、次々と言葉になって溢れ出す。
もう抑える事なんて出来ない、もし嫌と言われたら私‥‥この会社に居られないよ。
「‥‥伊藤‥‥」
「は‥‥はい‥‥」
「直ぐには答えられない、私にも考える時間は欲しい‥
そうだね3日後、3日後は日曜で社も休日、その時にゆっくり話をしよう」
「分かり‥‥ました‥‥」
3日後、その3日後で私の運命は決まる。
待つしか無い、だって花房部長は答えをくれる、そう思ったから私は待つよ。

