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第1章 大丈夫って何?



「で、家は何処だ篠原?」


「えっ?
多分反対方向‥‥
というより此処って何処??」


「あのな」


「地元じゃ無いから分かりませーん!」


「この酔っ払い!
だったら俺の好きな方向へ行くぞ?」


「課長の好きな方向って何処ですか?」


「・・・ホテルに決まっているだろ?
やっと巡って来たチャンスなんだ、逃がしてたまるか」


「???」


はいっ??
課長の言っている意味が分かりません!
チャンスって、逃がすって何よ‥
私は課長は範疇外だって、日々怒られる課長に、そんな感情があるわけ無いでしょう。



「黙って俺に付いて来いよ篠原」


「えっ?ええと‥‥‥」


「逃がさないと言った」


腕首を取られて、課長の方に身体を向けさせられたと思ったら、速攻で課長にキス‥‥されていた。


ウソぉーー!?



「やっぱり酒臭いな篠原‥‥」


「ええぇっ!?」


「なんだ嫌か?」


私の顎に手を掛けて、普段は絶対に見られないような笑い方をして‥
これって本当に課長なの???

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