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身代わりの夜
第9章 盗み聞きオフィス


 衣擦れの音と共に、山野辺の昂奮した声が聞こえた。

「か、課長、すごくセクシーな下着じゃないですか。
 やっぱり、今日は課長もそのつもりで」

「違うの。そんなつもりじゃなくて、たまたま……」

「ふふっ、照れるなんて可愛いです……ぅむっ」

 唇が触れ合うかすかな濡れ音に、男女の吐息が重なる。

 亜沙子が本気で嫌がっているとは思えなかった。
 口調の端々に潜む、どこか男に媚びるニュアンス。
 啓太の胸は激しく痛む。

 これ以上、聞いていられなかった。

 息を殺してデスクの下を這い出した。
 四つん這いで椅子やサイドキャビネットに身を隠し、そろりそろりとドアに向かう。
 背中に二人の戯れを聞きながら、なんとかフロアの出入り口にたどり着いた。

 幸いなことに、その辺りは照明が消えて薄暗い。
 振り向くと、山野辺は亜沙子の服を脱がせるのに夢中だ。

 啓太は細心の注意をはらってドアノブを回していった。
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