この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わりの夜
第9章 盗み聞きオフィス
一瞬、互いに見つめ合う。
「あ、あの……ぼくは何も見てな……」
「おおっ、ちょうどよかった」
うろたえる啓太の前に来て、腕を掴んで立たせた。
「な、頼むよ。
ちょっとの間でいいから、課長の相手をしてて欲しいんだ」
「はああ?」
困惑する啓太をよそに、山野辺は自分の都合をまくしたてる。
「おれさ、事務所で貴野課長と、その、ちょっとエッチをはじめちゃってさ……
それはいいんだけど、急に梨華ちゃんのところに行かなきゃならなくなったんだよ」
「加納さんが……」
啓太がドタキャンしたので、急遽デートに誘ったのだろうか。
梨華ははっきり口にしなかったが、山野辺とは別れたものと思っていたのだが。
「なーんかヤバイ雰囲気なんだよな。
でさ。悪いけど帰ってくるまで、おれの振りをして、課長のエッチの相手をしててくれないかな」
「なっ」
啓太はぶるぶると首を振った。
「で、できるわけないだろっ」
「あ、あの……ぼくは何も見てな……」
「おおっ、ちょうどよかった」
うろたえる啓太の前に来て、腕を掴んで立たせた。
「な、頼むよ。
ちょっとの間でいいから、課長の相手をしてて欲しいんだ」
「はああ?」
困惑する啓太をよそに、山野辺は自分の都合をまくしたてる。
「おれさ、事務所で貴野課長と、その、ちょっとエッチをはじめちゃってさ……
それはいいんだけど、急に梨華ちゃんのところに行かなきゃならなくなったんだよ」
「加納さんが……」
啓太がドタキャンしたので、急遽デートに誘ったのだろうか。
梨華ははっきり口にしなかったが、山野辺とは別れたものと思っていたのだが。
「なーんかヤバイ雰囲気なんだよな。
でさ。悪いけど帰ってくるまで、おれの振りをして、課長のエッチの相手をしててくれないかな」
「なっ」
啓太はぶるぶると首を振った。
「で、できるわけないだろっ」