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身代わりの夜
第11章 お仕置きふしだら上司
 最初に眼に飛び込んできたのは、漆黒の秘毛である。

 濃密な逆三角形が、ビーナスの丘全体をびっしりと覆っていた。
 ショーツに押さえられていたためか、毛足の長いちぢれ毛が逆立って、黒い炎を思わせた。
 梨華のつつましやかな繊毛と比べると、まるで獣のようだ。

 草むらは亀裂のあたりで左右に分かれ、とぎれることなく、ぽってりと厚い陰唇からお尻の方につづく。
 その中心の女の媚裂に、視線が吸い寄せられた。

 淡いベージュの花びらが半開きになって、褐色の肉ひだがくにゃくにゃと露骨にはみ出していた。
 その奥に、鮮やかなピンク色の粘膜がはっきりと見える。
 肉の層が幾重にも複雑に重なり、濃厚な発酵臭を放ってひくつく様が淫猥だった。

 そのすべてが、粘っこい花蜜でぬらぬらと濡れ光っていた。

 膣粘膜も肉ひだもオイルでもまぶしたようにねとつき、周りを縁どる細い毛がぺったり肉畝に貼りついて、ちぢれ具合を強調する。

 クールなキャリアレディのものとも思えない、あまりにもはしたない牝裂。
 そのギャップが、男心をとらえてはなさない。
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