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身代わりの夜
第12章 ふとどき社内エッチ


 小会議室の狭いスペースで、梨華は膝上丈のスカートの裾をゆっくりとまくり上げた。
 口元に悪戯っぽい笑みを浮かべていたが、内心はドキドキだった。

「梨華さん……そ、そんな格好で仕事してたんですか?」

「そうよ。
 このスタイルで専務にお茶を入れたり、来客の応対をしてたの」

 啓太が口をあんぐりと開けたのも無理はない。
 ウェストまでまくった濃紺のスカートの下には、ナチュラルベージュのストッキングのみ。
 極薄のナイロン皮膚を通して、淡い翳りが透けているだろう。

「さっきマーケティング部に来たときも?」

「ふふっ。
 誰かに知られるんじゃないかって、気が気じゃなかったわ」

 もちろん嘘である。

 昼休みの直前に、トイレでショーツを脱いだばかり。
 ノーパンのパンスト直穿きなんて、生まれて初めてやった。
 ナイロンのざらついた感触が股間に直に響いて、なんとも落ち着かない。

「もっと見たい?」

「は、はいっ」

 真剣な顔で何度も首を縦にふる。
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