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身代わりの夜
第12章 ふとどき社内エッチ
 ショーツを脱いだ後、トイレの温水洗浄器を使って何度も丁寧に清めた。
 尿や汗の臭気はないと思うが、密閉された体温で蒸れた体臭はいかんともしがたい。
 いや、今の自分の昂奮の度合いからすると、発情した牝の淫臭を漂わせていてもおかしくなかった。

 男の顔がさらに近づいた。
 剥き出しの女性器を、これ以上ない至近距離で凝視される。
 いたたまれなくて視線をさまよわせた。

 真っ昼間の小会議室。
 テーブルの周りにイスが四脚だけの狭い空間。
 いくつか並んでいるもののひとつだ。

 ブラインドの隙間から陽光が差し込み、壁のホワイトボードに反射している。
 ブラインドを開ければ青空が広がり、オフィスビルがいくつも見えるはず。
 今頃、同僚たちはランチどきのおしゃべりに夢中だろう。

 昼休みに、オフィスで淫らな行為をしている実感がひしひしと湧いてくる。
 背徳感に、秘孔がキュンと収縮した。

「あ、透明な液がとろって……」

「ばか。口に出さなくてもいいの」

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