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第16章 おわかれエクスタシー

　潮吹きなんて、男の卑猥な妄想の中でしかありえないと思っていた。
　まさか自分の身に起こるなんて、想像もしなかった。

「ああ、梨華さん……そんなに感じてくれたんだ」

「啓太がいけないのよ。
　あんなに激しく突き上げてくるんだもの」

　太腿で啓太の腰をはさんだ。
　結合が深まる。

　膣の中におさまったままの肉棒は、硬さが少々衰えてはいたものの、太さや長さは保持されていた。

「あううっ……ごめんなさい。
　梨華さんの中に出しちゃって」

「大丈夫よ。
　安全日だし、すごく気持ちよかったから」

　軽く腰をくねらせた。
　陽根がピクッと動くのを、アクメの余韻さめやらぬ肉ひだが敏感に感知する。

　本当は安全日でも何でもなかった。
　けれど後悔はしていない。

　生の精液をたっぷりと注がれる幸せは、どんなものにも代えがたかった。

（大丈夫……責任とれなんて、言わないわよ）

　胸の裡でつぶやく。