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身代わりの夜
第18章 暴走窓ぎわプレイ
「むううっ、課長のアヌスの味がたまりません。
 匂いも……ああっ、すごい」

 尻肉に挟まれて、洩らす声もくぐもった。

「やだって、お尻なんて嗅いじゃやだ。
 古森くん、ひどい……あっ、あっ」

 ガラスに爪を立てる音がした。

 腰を引っ込めようとしてか、亜沙子は裸身をさらに窓に押しつける。
 乳房だけでなく、下腹部までが透明な窓枠にぺったりと張りついた。

 外より眺めれば、とんでもない淫景が展開されているはずだ。

「もう権堂部長のところには行かないって言ってるのに……
 あっ、あんっ……それとも、きびしくしてたから?
 そんなにわたしのこと、に、恨んでたの……」

「違いますっ!」

 思わず叫んでいた。

 亜沙子の下で働けて、啓太は幸せだった。
 仕事は大変だったが、毎日が充実していた。
 叱られても、自分の不甲斐なさを嘆きこそすれ、上司を恨んだことなどない。

(そんなこと……当たり前じゃないか)

 口走りそうになった亜沙子への恋慕を、ぐっと呑み下す。
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